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ゆびさきがつめたい

Thoughts make things, you know?

シャリシャリ花火、かき氷

保津峡、こんなところが京都駅から電車ですぐなんだ。川遊びをきゃいのきゃいの出来るほど、生易しい川ではなさそう。惑星に川が流れているって感じ。長い白い幹から深緑の木々が生い茂っていて、荘厳だった。

 

今日は戦友(友達よりはしっくりくる)と花火を見た。私の実家の祭りに来てくれたし、彼女の過ごしてきた土地に行きたかったので、良い機会を昨日の晩くれた。二つ返事で行くよと言った。


水槽の中に餌をたくさん入れられた金魚たちみたいに、車で来ている人たちは、アップアップしていた。合間を縫って、熱帯魚みたいに歩いた。

 

晩ご飯の飲み物の氷が細かくて、かき氷みたいだった。話している途中で、彼女の今まで一度も見たことない一面を見られて、驚いたけれど嬉しかった。そりゃそうだよね、人のことちゃんと見とるもんね。就職祝いに「おめでとう」のアイシングクッキーと、ティアラを被らしてもらって写真を撮ってもらった。人生初かも。嬉しい。ありがとう。

 

今年の嗜好はシャリシャリの花火。
ちゃんとした名前はしだれ花火というらしい。
絵の具を散らしたみたいな、細かく闇に溶けていく様。

花火ひとつひとつ、丁寧に打ち上がっていく様がよかった。漫画のキラキラの表現みたいに、空に溶けていくのを意識したのは初めて。
彼女が、花火職人になりたかった、というのも、なんか納得したな。

最後の一押し二押しの度に「終わったかな?終わってないかな?」と人々が帰りそうになるもどかしさが、心地よい。ここにいる人、みんな花火を見てるんだな、と思うと、不思議な気持ち。

 

夜の黒が街の光に侵されてなくって、星がいつもよりたくさん見えた。新月よりは少し太った月が花火の横に居座っている。
少し涼しい夜に鳴いている蝉、鈴虫。
流れる川。
なだらかな時間。

 

はぁ。いいところだなぁ。

 

お祭りは、自分の領域が広くなった気がする。「ここは俺の車、俺の友達、俺の町イェイ」気分(全然知り合いも過ごした時間もないけど)。

 

家族間の相違とか、父親母親のこととか、「あなたの土壌はやっぱりここから来てるんだね、納得!」という気持ち。

素敵だった。

 

いい戦友を持ったな〜よかったな〜と思った、ゆるゆるの、夜。