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ゆびさきがつめたい

Thoughts make things, you know?

グレゴール・サムサ、毎年こうやっていう呪い。

東京のツタヤのDVDレンタルは、高い。アホか。

旧作でも一週間200円。だったら電車代とか込でAmazonとかhuluとかに登録したい気持ちも湧くってもんだよ。世界から逃避することが何より尊いので、私は生活の3分の1の時間、眠る。眠る。

 

こちらに来てから、はじめて雪が降った。

水分が多い雪で、地面に落ちるとじゃくっと音を立てて、溶ける。

昼休みに傘を差して、ずくずくに濡れた中途半端に濡れてる道を、闊歩する。

どうなんだろう。わたしはなじめているんだろうか。

東京。といっても郊外。

私が地名を口にするたび、やれ新宿だの吉祥寺だの上野だの神保町だの、憧れを含んだまま発する言葉が恥ずかしい。関西弁も少しずつ抜けてきては、いる。

 

いやはや。

たまのSNSで見かける、たくさんふぁぼられてたりだとか、誰々の公演にあの人が出るとか、展覧会に出品するとか、ある同人誌に寄稿するとか。

通り魔のように、私の自尊心を切り裂いていっていたけど、傷が出来すぎて麻痺してしまったんだろうか。

いやはや。

 

悪いことは、「たぶん人並み以上に私はウチとソトの関係性に敏感でありすぎてしまうこと」に今まで気づかなかったこと。そりゃ、しんどいもんですわ。わたしが所属していたグループには、いつでもそういう関係がしみついていて、ほんとに体が拒否反応起こして、吐きそうになってしまったこともある。いくところいくところ、そんな感じだから、なんかそういうもんなのかな日本って、と小刀を胸にしまう心持ち。

高校のときに、交換留学に参加しておけばよかった、と今更思う。

 

今、よかったな、と思うのは、「そうか、なんでもしていいんだな」と、焦るまでもなく、ただ重力に引き合うくらいの立ち方が、できそうな気がすること。それには体と少しのお金が必要だったんだなってこと。

デザインをやっていて、「Ithey」の関係を「Iyou」または「we」にできるよう努力することに専念できている気がすること。尊敬するデザイナーの人が「明日のクライアントに心底惚れることで、いいデザインが生まれる」みたいに言ってて、自分ごとにどれ程なれるかなのかなぁ、と思った。

 

だから、わたしはずっとあなたにあなたのことを語りかけてばかりで、自分やその他の世界には興味がなくて、あーだからわたしはわたしの気持ち悪さに気づいてしまったんだね。

 

あなたは強くて弱いひとだから、風邪などお召になりませぬように。