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ゆびさきがつめたい

Thoughts make things, you know?

夜の会話

「みねもりさんて、長女って感じだよね~」といわれた。

「よく人のことを見ていて、あまり自分の感情を人にぶつけることもないんだよね~」

あ。

それたぶん会社だから感情をぶつけることはないだけだと思いますハイ。わたしは体力がなったりお腹がすぐ痛くなるので、イライラしちゃったりするんですけどね。とは言えず。

 

「みっともないじゃないですか」と、自分で言って、腑に落ちた。

恥ずかしいことが、とっても嫌で、意図せず笑われることが本当に嫌いで、テレビでドッキリ映像とか、人が失敗する映像が、本当に耐えられなくって、柱の陰に隠れるような子供だった。そういう人が大半じゃないことを、大きくなってから知って。

わたしは、恥をかかないために、どんな時にどういう風に振る舞えばいいかを学習し、相手に取り入られるために話題を探り、笑顔の練習をし、居心地のいい空間を作ることに力を割いてきた。

あー、だから休日は部屋に閉じ込もるのね。誰にも力を割かなくてもいいように。

 

「人が喜ぶのが好き、っていうのは、人がいてはじめて自分も喜べるっていう、レスポンスの感じが、あるよね。」

 

たしかに。そこらへんは承認欲求じゃないんですかね。親に褒められた延長が、いまここまで来ちゃったって感じなんですけど。

 

「みねもりさんって、うちの娘みたい。人に対して臆さない。」

「だって、人って刺したら死ぬじゃないですか。だからあんまり、怖くないんだと思います。」

それははじめて聞いた~」

ですよね、わたしも人生で人に初めて言いました。「気安い」とは自分も思っていましたが、臆さない、は納得。常務専務にも同じ土俵にスッと立てると思ってしまう。それは相手が私に合わせてくれているって知っているけど、横暴なんだよね、私が気をつけよ

 

「みねもりさんって、がんばっているのわかるんだよね。力抜いても全然、クビになったりしないし、三年後までうちの会社で上司に仕事まかせてもらえるまでが大事だよ。」

 

あ、ばれてましたか。

部活でも劇団でも、わたしはいい子であろうと努めてきた。

でも、たまに自由に振る舞っているように見られて「一人っ子でしょ?」とも言われる。うるせいやい。

んんん、今更わたしが力を抜く、というのもよくわからない。

自由に振る舞うの、意味がわからない。

がんばって、なんでもこなすことを体で覚えてしまって、癖になってしまって、あれ?どうしたらいいんだっけ?とわからない。

先週の日曜、ブチ切れていたのも、たぶん「頑張らなくていいよ」みたいなことを別の言葉で言われたからだろうな。

確かにさ。「頑張ってる私を見て!」というのは、いつの間にかやっちゃうんだな。

割かなくてもいいところに、力を割いちゃう、というか、意識を向けちゃうんだよね。じゃあこうしよう、こうしてやろう、そうしたら相手さんが喜ぶだろうな、という自然の流れがある。

 

「そういうところを、上司の人はあなたに賭けたんだよ、それは間違いじゃなかったんだよ」

 

あー、ちょーうれしいですそれ。デザインほんとに未経験なのに、正社員で雇ってくださるなんて。意味がわからないって感じですもん。先輩みたいな上司もいて、わたしは運がよかった。

 

最後のほうは、会話のしすぎで相手に関西弁が移ってたし、私も、口癖なんかが移ってた。ゔぉん、と可愛いバイクに乗って帰っていった。夜の2時頃。空気が澄んで、ハイの中が洗われる気温。

 

私ももっと、相手についてのことを言えたらよかったな。あなたもきっと、私と似ていて、人のことをたくさん見ていて、褒めて相手を立てていますけれど、本当は誰よりも認められたいと思っていると思うんですよ。同じ匂いがするので、わかります。そうでしょう?大丈夫です。

 

私の話を、私にしてくれる人が会社に存在するなんて、びっくり。サイコーに嬉しい。

わたしも、お役に立てるようになりたいな。一歩ずつ。

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